決してオールドやビンテージを偏愛しているわけではない。
でも、シンプルでメンテナンスが簡単な道具が結局は手元に残っていく。結局は古いものに行き着いてしまう。
気がつけば随分と長い付き合いの道具達が増えてきた。一緒に歳を重ねてきた友達みたいなもんだ。
四十も半ばになり、オッサンであることは自他共に認めるところ。若い頃に手に入れた道具たちがいいやれ具合になってきている。
趣味嗜好があまり変わらないから買い替えの需要が起きないというのが実際のところ。

先日、メンテナンスしたREDWINGとDANNER。
どれも20代前半に手に入れた。キズの分だけ思い出が詰まっている。
釣りでの薮こぎ、登山やトレッキング、キャンプなどなど。どれもかけがえのない思い出。
車のCMで「物より思い出!」なんてキャッチコピーがあったけど、ボクは物と思い出はひとつだと思っている。
好きなものとの思い出は、思い出自体をより濃厚なものにしてくれると思う。

MIRRO社のパーコレーターとEPIのストーブを手に入れたのは10代の終わり頃だ。
BE-PAL小僧からバックパッカーに憧れる大学生になった頃だったと記憶している。
EPIのストーブは、大学時代ワンダーフォーゲル部に所属していた友人のオヤジさんから譲り受けたもの。
あれから20年以上、今でも現役で使用してる。構造が簡単で鉄だから壊れない。
イマドキのULなストーブにも興味深々ではあるけど壊れないのだから仕方ない。
自分でメンテナンスや補修が出来ないものもある。
ハンドメイドで製作されているトップウォータープラグの補修だ。簡単なことであれば出来るけど使い倒したプラグは浸水したりして使えなくなるのが怖い。

少し前になるけど一番愛用してるブランド HANDSOMEの嶋崎氏に補修を依頼した事がある。
トップウォーターの釣りをはじめて10年くらい前にそろえたプラグ達。新品同様の様に修理されて帰ってきた。

すでに使い使い倒してぼろぼろになってきたけど。現役で使い続けてる。思い入れのあるプラグはやっぱり手が伸びる。
結局使用頻度があがってしまう。ついエイジングの状態を眺めては悦に浸ってしまう。
ボクはコレクターでも古い道具にこだわりがあるわけでもない。ただ、道具として使用して、手入れをして、経年変化を楽しむ。
残念でイタイおじさんになったことはだけは間違えない。使用の為の手入れか?手入れの為の使用か?時々分からなくる。
アウトドアが楽しい季節。好きな道具で好きな様に楽しんでいこうと思う。KeepSlowlyで。
では。
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